マスターズ甲子園08の出場感想(磐城高校野球部OB)

2014年8月16日

 23年ぶりに聖地・甲子園の土を踏んだ。
 08年マスターズ甲子園に、磐城高校野球部OB会として福島県代表となったのだ。

 やはり甲子園だ。
 近づくにつれて、気持ちが高ぶり、血がたぎってくるのが分かる。
 たとえ2日くらい寝ていなくとも、甲子園という場所は我々をぴしっとさせ、厳かさを思い出せてくれるに相違ない。

小松親子の選手宣誓風景(マスターズ甲子園08)

 (左は先輩の小松さん親子の選手宣誓の様子)

 ところで、我々の頃の名物であった蔦は無くなってしまっており、スタンドもずいぶん近くなったような気がした。
 随分と一新されていたがそこは昔と変わらぬ高尚な場所だった。

 さてゲームのほうは、対戦相手が千葉県連合だったが、9対11で敗れてしまった。
 一進一退の好ゲームだったが、最後に逆転が届かなかった。

 自分は最後の打者となってしまいチームのみんなには大変申し訳ないことをしてしまった。
 自分がヒット一本打てば同点というツーアウト満塁の場面で回ってきたのだ。

 初球ど真ん中に近いボールが来た。
 よし、レフトスタンド一直線と思い、思い切りバットを振ったが見事に空振りをした。
 二球目も空振りだった。
 二つボールを選んだ後、ようやく当たったが、キャッチャーの前へコロコロ、ヤバイと思ったがかろうじてファール。
 気を取り直して次の球、スライダーだった、一球も変化球がなかったので頭から変化球が消えていた。
 ファールにしようと思ったがもはやそんな技術もなく、中途半端にセカンドゴロに終わってしまった。

 非常に悔しい。
 夜も寝つけないような感じだ。

 と言いながらも、その日だけが寝付けなく、それ以降は結構よく寝ている。
 この自分勝手な性格をなんとかしなくてはいけないと思う。

 自分はセカンドをやらせてもらったが、守りについてはじめの方にセカンド後方のフライが上がった。
 取れる、と思い、振り向きざまにバックしたが3~4歩目のあたりで太もも裏がわを肉離れしてしまったようだ。

 飛ぼうと思ったらもうすでに飛べる足ではなくなってしまったのだ。
 なんとまあ情けない身体になってしまったのか、本当に情けなかった。

 ラグビーをやっていてもそうなのだが、何か思い切り運動するとすぐに体が壊れてしまう。
 特にここ2週間くらいは毎朝走って少しだけ鍛えたつもりになっていただけに残念である。
 急な動きに体がついてこない。これが40歳の肉体なのだろう。

 しかし本当に悔しい!

 昨年JC副理事長をやっていた時の理事長が言っていたが、「物事のエネルギーの根本は怒りである」、まったく同感であり自分もこの怒り悔しさを晴らすべき、とにかく練習を継続しようと思った。
 練習どころでは、このなまった身体がついていかない。
 鍛錬だ!

 そういえば、我々の高校時代の野球部の部室には、
「百日の修行を鍛とし、千日の修行を錬とす」
 とあった。

 宮本武蔵はそれを
「千日の修行を鍛とし、万日の修行を錬とす」
 と言ったそうだが、高校時代の3年間では千日がようやくなので、そのような表現にしたのだろうか?

 ともかくこれから3年間の修行のつもりで頑張りたい。

 この悔しさを晴らすために体を鍛えたい、そして次こそはヒットを打つと誓うのであった。
 自分は高校時代の公式戦で4割6分(39打数18安打)だったが、その誇りにかけて次は絶対に打つ!

 このマスターズ甲子園の旅は昔の野球部の仲間、先輩後輩入り乱れて本当に楽しい時間であった。

 そしていつもながらの珍道中でもあった。
 ページを変えて、珍道中を披露していきたいと思う。

 ありがとうございます先輩、ありがとう仲間たち、
 後輩たちは、自分を師匠と呼びたくて仕方が無いようなので、これから菅野塾を本格的に開始することとする。