行動する偉大な力 ピンチはチャンス

2014年8月16日

 行動主義とは、「行動することで望む現実を創り出していく」という考え方です。

 「頭で考えてもわからないことは、まず行動してみる!」ということです。

 さらに一歩進めて、「頭で考えて難しそうなことでも、可能性があれば行動してみる!」ということです。

「なせば成る、なさねば成らぬ 何事も 成らぬは人の 成さぬなりけり」

 私が尊敬する上杉鷹山 公が詠まれた歌です。

行動主義の敵は、「どうせ・・・」という先入観

 斎藤一人さんも次のようにおっしゃっています。

 「やってやれないことはない。やらずにできるわけがない。」

 行動主義の敵は、「どうせ・・・」という先入観です。

 「どうせ」という言葉を発すると、その後の行動が遮断されるからです。

 さあ、先入観を捨ててトライしてみましょう!

 人生のアドベンチャーを体験するために、第一歩の行動を起こしましょう!

成功するために潜在意識の強大な力を上手に活用する

 目標達成や潜在能力開発に、強力に効果がある「アファーメーション」についてお話します。(実践しておられる方も多いと思いますが)

 ジョセフ・マーフィーやナポレオン・ヒルを始め、多くの成功研究家達が、「成功するためには、潜在意識の強大な力を、上手に活用することが必要だ」と言っています。

 そして、潜在意識の強大な力を有効に引き出すためには、前向き・肯定的な考え方をする必要があります。

 しかし、潜在意識(=無意識)には、自分がこれまでの人生で習慣的に行なってきた「考え方」が刻み込まれています。

 これら無意識に定着して習慣になっている考え方は、意識(顕在意識)で「今日から前向きになろう!」とか「自分はできる!」と思っただけでは変わりません。

 一時的に前向きになっても、すぐに習慣的な考え方に戻ってしまいます。

潜在意識を変えるため何度も何度も繰り返す

 そこで、潜在意識に刻み込まれた習慣的な考え方そのものを変えていくアプローチが必要です。

 そのためのキーワードは繰り返しです。潜在意識を変えるには、何度も何度も繰り返すことが有効なのです。

 今日の朝、そして夜、つぎは翌朝、そしてその日の夜、・・・というように反復することは、潜在意識に定着した考え方のクセを、確実に変えていく力を持っています。

 ポール・J・マイヤーは「間をおいた反復の力は、あなたの人生を変える」と言っています。

 さて、では何を繰り返せばいいのでしょうか?

繰り返し繰り返しの鍛錬でアファーメーション効果、そして飛び立つ

アファーメーション:肯定的な「自己宣言」

 誰にもできるものを2つお伝えします。

 一つは、今日お話しする「アファーメーション」!

 もう一つは、「ビジュアリゼーション」です。

 アファーメーションをした後に、理想の自分が実現した姿を想像し、感じ、味わう(=ビジュアリゼーション)と、とても強力に潜在意識に浸透していきます。

 アファーメーションとは、自分自身に対して行なう肯定的な「自己宣言」です。

 フランスの心理療法家エミール・クーエが考えた有名な自己暗示法も、代表的なアファーメーションの一つです。

 クーエは、、患者達に毎日次の言葉を朝晩唱えるように指導し、多くの心身の病気を治癒させました。

 「私は、日々あらゆる面で、よくなり続けている」

 この言葉を毎日繰り返し宣言することで、潜在意識の中の考え方が変わり、潜在意識の強大な力が引き出されたわけです。

自分のアファーメーションを考えよう

 あなたも、ぜひ自分のアファーメーションを考えてみて下さい。

 まず、「どんな自分になりたいか?」「何を実現したいか?」を考えます。

 次に、「そのために必要な考え方は何か?」あるいは「それを妨げている考え方は何か?」を考え、必要な考え方を強化するか、もしくは、妨げとなる考え方を緩和するような文章を考えます。

アファーメーション文章作成ポイント3点

 アファーメーションの文章を作る時のポイントは、次の3点です。

  1. 肯定的な表現を使う
  2. 「~になる」という表現はしない
  3. 主語は「私」

 解説します。

 潜在意識は、言葉をイメージに変えて受け取ります。

 ですから、「私はグチを言わない」という文章を聞くと、「グチ」という言葉から「グチを言っている自分」をイメージしてしまうのです。

 例えば私が「菅野哲正の顔を思い出さないで下さい」と言うと、多くの人は、顔を思い出してしまうはずです。

「前向きな言葉を発する自分」を潜在意識に刷り込む

 そこで、「私は前向きなことを言う」と宣言すれば、潜在意識は「前向きな言葉を発する自分」をイメージします。

 「私はすぐに怒らない」と宣言するよりも「私は冷静である」と宣言する方が効果が高いのです。(前者の場合は、怒りっぽい自分を強化してしまいかねません)

 これが「肯定的な表現を使う」ということです。

「~である」「~をする」という表現が有効

 次に、「~になる」という表現をしないということを説明します。

 例えば「お金持ちになるぞ」や「お金持ちになりたい」という言葉を聞いた潜在意識は、「今はお金持ちではない自分」をイメージします。

 そして、イメージしたとおりの自分(お金持ちではない自分)を維持しようとします。

 潜在意識は、すべて現在のこととして受け取るのです。

 「未来には健康になるぞ」と宣言すれば、「今は不健康なんだな」と受け取るのです。

 試しに「健康になりたい」と10回言ってみてください。自分が不健康な感じがしてくるはずです。

 かつて、妖怪人間ベム・ベラ・ベロというアニメで、ベムが「早く人間になりたーい!」と叫ぶ場面がありましたが、悲壮感あふれる言葉だったのを思い出します。

 アファーメーションでは、「~になる」という表現ではなくて、「~である」「~をする」という表現が有効です。

  • (例)
  • 「私は魅力的な人間だ」
  • 「私は相手の話をさえぎらずに聞く」

現在進行形を使うこともよい

 ただ、「~である」という表現がしっくりこない場合もあると思います。

 例えば、「今お金のことで困っているのに、『私は豊かである』なんて宣言しても、うそっぽいし、しっくりこない。」というようなケースです。

 こんな時は、現在進行形を使うとよいとジョセフ・マーフィーは言っています。

 「私は、日々、ドンドン豊かになリ続けている。」

 上記のエミール・クーエの言葉も現在進行形ですね。

他人と過去は変えられないが、自分と未来は変えられる

 「主語を私にする」というのは、「他人を主語にしない」ということです。

 「他人と過去は変えられないが、自分と未来は変えられる」という言葉のとおりです。

 つまり、変えられない他人に対してのアファーメーションは意味をなさないのです。

 例えば、あなたが友人のAさんから誤解されていて、そのためAさんとの関係が悪化(=仲たがい)しているとします。あなたは、なんとか仲直りしたいとします。

 ここで「Aさんは、私のことを理解してくれる」とか「Aさんの誤解がとける」と宣言してしまうと、他人であるAさんに依存することになり、自分の行動ができなくなります。

 そこで、主語を私にして、「私はAさんに対して、本音で話しをする」とか「私はAさんに対して、仲直りのために話し合おうと提案する」などの文章にすると、主体的な行動につながります。

「私」以外の様々な主語のアファーメーション

 以上、他人を主語にしなければ、「私」以外の主語のアファーメーションもあり得ます。

  • (例)
  • 「すべては、うまくいっている」
  • 「人生はすべて学びだ」
  • 「人生は気合だ~!」

 これらもOKです。

 それから、「座右の銘」も最適なアファーメーションになります。

 自分の好きな言葉や、尊敬する人の言葉からアファーメーションの文章を探すのも有効です。

 そして、自分のアファーメーションの言葉を、特に夜寝る前と、朝起きた直後に、10回とか20回とか決めて、毎日繰り返して宣言するのです。

 もちろん、日中もやれたら最高です。

言葉をカードに書いて携帯したり、紙に書いて貼る工夫

 また、アファーメーションの言葉をカードに書いて携帯したり、紙に書いて部屋に貼ったりいろいろ工夫してみてください。

 例えば、ピンチな状況になった時に、「ピンチはチャンス!」というアファーメーションを唱えることは有効です。(実際、ピンチな状況から学んだことは、大きなチャンスにつながります)

歌を習慣にしてトリプル効果

 ここで、メロディーをつけて歌うのです。

 童謡で「雨、雨、降れ降れ、かあさんが~」ってありますよね。

 あの歌の「ピチピチ チャプチャプ ランランラン」のメロディーで、
「ピンチピンチ チャンスチャンス ランランラン」って歌うのです。

 バカげていると思われる方もおられるかもしれませんが、実際にピンチな場面でやってみてください。

 「深刻さからシフトして、楽観的になれた」となる人も多いはずです。

 これは、言葉+音楽+ユーモアのトリプル効果です。

「ピンチピンチ チャンスチャンス ランランラン」でアファーメーション効果